ペラチャレ2023

概要、募集要項

目次

ペラチャレとは 

「ペラチャレ」こと、GAIRAペライチ・チャレンジは、ペラ1枚の企画書で競う、ゲーム企画のコンテストです。2016年に「中部クリエイティブ業界フェスタ」内のイベントとして始まり、以後、さまざまなイベントと連動して開催を続けてきました。

 4年前から全国からの応募をつのることで、応募総数100作品以上の大規模なコンテストに成長しました。今年度も独自のイベントとして、オンラインで開催いたします。

 “ペラ1枚”というのは、紙1枚しか使わないということ。たった1枚の紙で、構想したゲームをアピールするのが、ペライチ企画書です。別名「コンセプトシート」とも呼ばれています。

 実際のゲームは複雑なものなので、紙一枚で全てを盛り込むことなど不可能です。しかし、昨今のゲームは、様々な分野の多忙な人たちが参加して作られています。これらの人たちに、コンセプトを明確に印象づけるために作られるのが、ペラ1企画書なのです。こんにちのゲーム制作ではたいへん重視されている文書です。


 “ペラチャレ”では、あえて審査基準を設けていません。つまり「審査員のハートを掴んだら勝ち」ということです。審査員は、GAIRAの運営委員。現役のゲームクリエイターもいれば、ゲーム会社の経営陣もいます。そして大学や専門学校の教員も含まれます。作る・売る・教える・研究するという、それぞれのプロが集まり、応募作品を吟味します。

 ゲームの内容でも、また企画書としてのスタイルという点でも、既存の殻を打ち破るような力作の応募を、お待ちしています。


募集の概要

テーマ

今回のテーマは「かいほう」です。

2023年度となり、長く苦しかったコロナ禍も明けつつあります。中部の、日本の各所で今まで抑えられていたものが、かつてとおなじようにできるようになり「解放」されてきています。

これは、大きく「開放」されているともいえますし、現代社会の「解法」かもしれませんし、「快報」でもあると言えます。他にもさまざまな「かいほう」があります。

テーマをどのように扱うのかは、応募者の自由です。事前の問い合わせにはいっさいお答えできません。ご自分で解釈し、作品をまとめてください。

作品について

○作品は、応募者自身が考えたオリジナルのゲームの企画で、A4サイズ1枚(用紙方向は自由)・片面でまとめたものとします。

○作り方は自由ですが、応募は電子メールを通じてとなるため、手書きの場合はご自身でスキャナなど用いてデータ化してください。

○個人での応募に限ります(協力者の存在は可)。また、応募は一人1点のみとします。

○国籍・年齢・経歴・職業・所属等は不問ですが、応募は日本国内からに限定させていただきます。

賞について

全応募作品を選考対象として、以下の賞が予定されています(名称などは、当日までに変更となる場合があります)。

グランプリ

 全応募作の中で最も優秀な一点に対して、GAIRA運営委員の合議によって決定します。

GAIRA中部賞

 GAIRAのテリトリーである中部地方の学校に所属する学生の作品の中から一点、GAIRA運営委員の合議によって決定します。
 ※中部地方は、東海北陸7県+長野県の範囲とします。

最多得票賞

 一般投票において最多の得票を得た作品に対して贈呈します。

企業賞

 GAIRA法人会員である企業が、それぞれに選ぶ賞です。

なお、ダブル受賞はないものとします。

選考と表彰

応募作品は、2023年8月からインターネット上に開設される特設ウェブページ上(https://perachalle.jimdofree.com/)で、応募者名等を隠した状態で公開されます。

(公開は終了しました)

選考は、公開期間を通じて行われ、終了後に話し合いを行い、各賞を決定します。

結果発表は、GAIRAホームページ上で行われます。

賞状及び副賞は、後日郵送します。

応募 

応募形式

作品は、データとします。

A4用紙1枚片面に印刷するという前提で、PDFファイルまたは画像ファイル(JPGまたはPNG)で提出してください。なおファイル名は、「応募者の氏名_所属」としてください。所属が特にない人や書きたくない人は、「所属なし」としてください。

例:

 外羅太郎_名大.PDF

 街良二郎_トライデント. PNG

 賀苛三郎_所属なし. PDF

応募情報 

応募方法は、メール(応募作品を添付)とします。以下の応募情報をメール本文に書いて下さい。 

応募情報

  ●氏名(ペンネームを使用する場合は、本名を併記)

  ◎年齢 ◎性別 ◎職業 ●住所

  ◎電話番号 ●連絡先メールアドレス

  ◎所属(学校の場合は、学年も併記)

  ●作品タイトル

  ◎協力者名および協力内容(※いる場合)



●は必須項目です。必須項目が未記入の場合、応募とみなさない場合があります。
◎は任意ですが、記載がなかった場合、一部の賞の対象外となります。

応募先 

メール :gaira.perachalle@gmail.com

なお、受賞作およびそれに準じる作品については、氏名と所属を公表します。非公開を希望される場合は、氏名についてはペンネーム等を使用、本名を併記してください。所属については「なし」として応募してください。

募集期間 

2023630日~7月31日

FAQ

★入選したらゲームにしてもらえるとか?

 あくまでも「魅力的なペラ1企画書」を競う賞ですので、その先の展開は特にありません。とはいえ、ご自身で“その先”を作っていくことは可能でしょう。売り込んだり、実際に制作するための仲間を集めたりと、ご自分で取り組む上での材料として、受賞を活用していただければいいと存じます。

★著作権侵害してなきゃ何やってもいいんだよね

 いいえ。応募作は第三者の権利を侵害していないことを条件にしていますが、この「権利」に含まれるものは、著作権だけではありません。
 例えば、アイデアには著作権がありませんから、剽窃した場合も著作権侵害にはなりません。しかし元の作者の人格的権利を侵害していることは明らかでしょう。実在の人物を扱えば、肖像権やプライバシー権と抵触します。また有名人の場合、パブリシティ権も関わってきます。
 詳しくは、詳細な応募規定をごらんください。

★フリー素材使ってれば、だいじょうぶなんでしょ?

 この点はご注意ください。検索エンジンはこの点では全く当てにならず、例えば「無料 素材」といったキーワードで検索しても、有料サイトをピックアップしてきます。また、サイト自身が「フリー素材」をうたっている場合も、必ずしも「無料での自由利用」を認めているとは限りません。「代金を支払えば自由に使用できる」という意味でフリーの語を冠するサイトが、多数見受けらるのです。
 善意・悪意に関わらず、著作権侵害は失格の要件です。きちんと使用規定を確認するようにしてください。

★賞は欲しい。でも人に見せるのは嫌だ!

 受け付けた応募作品は、全てWeb上で公開します。衆目に触れることを避けたい場合は、応募そのものを見合わせてください。「アイデアが盗まれた」などのトラブルに対しては、GAIRAはいっさい関知しません。

★実装可能な企画でないとだめなんだよね

 実現可能性や技術的な側面は、作品の条件ではありません。つまり、自由ということです。ただ審査員によっては、その点を重視する人がいるかもしれません。ただ逆に、凝り固まった玄人的な発想を嫌う人もいるかもしれず、そのへんは応募者ご自身の判断ということになりますね。

★他で受賞した作品を出してもいいの?

 例えば専門学校の学内コンテストのようなものであれば、全く問題ありません。ただ、コンテストの規模や扱い方によっては、審査員の心象を大きく害する可能性があります。
 また「既にゲームソフトとして賞を貰っている作品の、企画部分だけ」というような場合、応募規定にある「応募者自身の制作した」「個人制作」の条件に抵触する可能性が出てきます。
 事前の問い合わせには応じられませんので、最終的には応募者ご自身の判断でお願いします。

★他のコンテストと掛け持ちしてもいいの?

 同一作品での同時応募は「二重応募」といい、分野を問わず、コンテストの多くで禁止されている行為です。当方では失格条件としていませんが、「失格。事後的に判明した場合は、受賞取り消し」としている主宰者も多く存在します。基本的に好ましいことではないので、控えられたほうがいいでしょう。

★落選してもコメントが欲しいです/点数教えてください

 申し訳ありませんが、コメントは入選作に限らせていただきます。また、得点の類をお伝えすることもできません。“ペラチャレ”の選考は、応募作全体の中から各委員が候補作をピックアップした上で協議するという方式をとっており、全作品が採点対象になるわけではないからです。

★酷評されるのが怖いんだけど…

 コメントが公表されるのは入選作だけになりますので、酷評されるということはあまりないと思います。もし耳に痛い指摘があったとしても、全体的には高く評価されているということですから、「いろいろな考えの人がいる」と思っていただければいいのではないでしょうか。
 なお、GAIRA運営委員は紳士揃いですので、実際にはご心配には及ばないと思います。

★テーマとかけはなれてもいい?

 テーマをどのように扱うのかは自由です。正攻法がいいのは創作の世界でも同じですが、ゲーム企画は「ありきたり」と思われてはいけないわけで、ここが難しいところですね。過去の入選作には、かなり捻りを加えたものもありました。ただ、あまりに強引な解釈を行うと、審査員の心証が悪くなる可能性もあるでしょう。
 なお、テーマとの関連性が見いだせない場合でも、事務局レベルで不受理とすることはなく、そのまま選考対象になります。

★高校生でも応募できるんですか?

 もちろんです。また、学生を対象としたGAIRA賞でも、学校の種類は限定していませんので、対象となります。

応募要項(詳細)

1.応募条件

1.1 この“ペラチャレ”は、内容とデザインの両面で総合的に競い合う、企画書のコンテストです。そのため、内容/デザインともに、応募者自身が考えたオリジナルの作品であることが、応募作品の必須条件です。

1.2 対象は「A4サイズ1枚のゲーム企画書」です。今回はオールデジタルでの開催となりますが、そのようにプリントアウトするという前提でデータを作成してください。なおファイル形式は、PDFまたは画像(PNGまたはJPEG)とします。WordやPowerPointなどのアプリケーション固有の形式は認めません。

1.3 応募作品の数は、一人につき一作と限定させていただきます。異なるペンネームを使用された場合でも、作者が同一人物であれば、認められるのは一作のみです。

1.4 チーム制作での応募は認めません。作品制作に協力者がいることは差し支えありませんが、協力者名が応募者名の欄に併記されていた場合は、「認められない応募」となってしまいますので、ご注意ください。

1.5 審査の公平を期すため、応募作品の表面には、氏名名称やトレードマークなど、作者や所属団体が特定できる情報を載せないでください。また審査期間終了まで、SNS等での発信も、自分の作品がどれかが審査員に伝わるような形でのものは、控えてください。

1.6 応募者は、応募作品が第三者の権利を侵害したものでないことを確約してください。この場合の権利には、著作権等の財産的な権利の他、肖像権・プライバシー権等の人格的な権利、また名誉感情に基づく権利も含まれます。

 具体例な侵害例としては、次のようなものがあります。
  ◎既存の作品を模倣したり、そのまま取り込んでいる作品。
  ◎他人の肖像や氏名を、無断で使用している作品。
  ◎他人が権利を持つ画像等を、許諾ないまま使用している作品。

1.7 著作権フリー素材などの利用は自由ですが、権利者が要求する使用条件に合致していることが必要です。

2.審査

2.1 事務局は、受け付けた応募作品にランダムに番号を割り当てます。一般投票や審査員による選考は、全てこの番号に基づいて行います。どれが誰の作品なのかは、事務局の担当者以外には秘匿され、また事務局の担当者は選考には加わりません。

2.2 審査は、最優秀賞・GAIRA賞についてはGAIRA運営委員の合議によって、企業賞については各企業において独自に、それぞれ決定します。また、最多得票賞は、一般投票において最多の得票を得た作品を選びます。

2.3 前項に関わらず、一つの作品が受賞する賞は1つだけとします。もし、ある作品が複数の賞に該当する場合は、最優秀賞>GAIRA賞>最多得票賞>企業賞の優先順位で、上位の賞を与えます。また、それによって空席となった賞は、次点を繰り上げる形で決定します。

2.4 前々項における一般投票は、一人につき一票だけを任意の作品に対して投票するという方式で行います。なお、得票数の不正操作が認められた場合、該当する票の数を差し引くなどの措置をとることがあります。またその程度が甚だしく、公正な選考が不可能と判断された場合は、当該規定に関わらず、この賞の対象から当該作品を除外します。

2.5 応募規定に抵触する作品および以下に該当すると判断された作品については、応募受付の対象から外し、作品公開を行いません(公開後にそれと認められた場合は、削除します)。

  a.公序良俗に反する作品
  b.現存する特定の個人を扱った作品
     著名人であるかないかを問いません。
     本人の許諾を得ている場合も同じです。
  c.二次創作作品
     同人分野で慣習的に認められる程度の場合でも、
     本コンテストでは対象外です。
     また、著作権者の許諾を受けている場合も同様とします。
  d.作品としての実質を持たない作品
     ゲームとしての実体が書かれていないなど、
     実質的に作品性がない場合は、対象外とします。

2.6 応募は逐次受け付け、確認のメールは特に送付しません。なお、前項の規定に基づく判断が受付終了後に行われた場合、遡って受付を取り消させていただきます。

2.7 入選者には、賞状の他、以下の副賞を贈呈します。

 グランプリ 10,000円相当の金券
 GAIRA中部賞 、最多得票賞 5,000円相当の金券
 企業賞 各企業による記念品

3.権利関係

3.1 応募作品が有する著作権その他いっさいの権利は、入賞の有無を問わず、変動しません。つまり、応募者の著作であれば、応募者自身に著作権があるということです。

3.2 受け付けた応募作品は、作者や所属をわからなくした状態で、インターネット上で公開されます。なお、必要な程度のやむを得ない改変をする場合もあります。

3.3 入選作品およびそれに準じる作品については、GAIRAおよびその依頼を受けた団体によって、広報目的で、印刷物への掲載やWeb媒体での公開などをすることがあります。

3.4 上記の掲載・公開にあたっては、氏名(ペンネームがある場合はそちら)、所属(学生の場合は学年も)、住所(都道府県または市町村まで)をあわせて表示します。

3.5 応募された場合、上記の点について許諾があったものとみなします。また、応募者は著作者人格権を主張しないものとします。

4.免責

4.1 選考過程で一般投票を受け付けるというコンテストの仕組み上、応募作品は広く公開されることになります。そのため、第三者によってアイデアが盗用されるなどの被害に遭う可能性もありますが、そうした問題について、GAIRAはいっさい保証できません。ご自身のリスクとして判断した上で応募してください。

4.2 応募作品が規定を満たしているものかどうかについて、事前の問い合わせにはいっさい応じられません。疑問が残る場合も、ご自身の判断で決めてください。

4.3 応募作品が規定を満たしているのかどうかの判断は、受付の時点で事務局が行いますが、ここを通過した作品に対して何らかの保証を与えるものではありません。規定違反が事後的に判明したことで、入賞が取り消される場合もあります。

4.4 権利侵害などの問題を生じ、GAIRAおよび第三者に損害を与えた場合は、すべて応募者の責任となります。また、応募作品に対して第三者から権利侵害の主張がなされた場合、GAIRAは、その主張が正当なものであると判断した場合は、照会に応じます。